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和尚のつぶやき

2025年の年のつぶやき

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あの日から、もう30年ですか。

2025-01-17
高速道路が、飴の板のように、へしまがって倒れている映像が残っています。ここかしこで火災が起こっている映像も残っています。二階がつぶれてしまった市役所もありました。1995年1月17日に起こった『阪神・淡路大震災』です。あれから今日で30年を迎えることになりました。街並みや市街地は立派に復興を成し遂げましたが、失った命、傷ついた命の復興は未だ成せていないと思います。昨晩の犠牲者らを追悼する行事では紙灯籠に火が灯され、「よりそう」の文字が描かれたそうです。改めて、傷みや悲しみに寄り添う心の大切さを教えてもらいました。我々はけっして一人では生きていません。多くの人に支えられ、助けられ、励まされ、慰められて、生きています。『おかげ様』の心を持って生きてゆきましょう。

二十歳のご成人、おめでとうございます。

2025-01-14
民法の改正で、「成人」の定義が18歳になってから、「成人式」というと少々の戸惑いがあるようで、多くの自治体が「二十歳の集い」的なネーミングを採用して、以前からの「二十歳の成人」を踏襲しているようです。拙欄でも、二十歳を迎えられた方々に幸あれとエールを送りたいと思います。
思うに、我々(後期高齢組)は若者たちに何を残せてきただろうか?と自問した時、胸を張って自慢できることが拙僧にはすぐには思い出せません。少なくとも、安心、安全な居場所を整えてあげられたとは思えないからです。これからの日本を任せる若者たちに期待を寄せる前に、先ずは誤らなくてはいけないかもしれません。

穏やかな(当地では)三が日が終わり、明日から仕事です。

2025-01-03
当地では、穏やかなお正月を迎えられました。三が日もずーっと穏やかでした。今年一年、このような穏やかで平らな一年になりますように、一生懸命に祈祷会を三日間朝の勤行で勤めました。元旦は「ニューイヤー駅伝」二日からは箱根駅伝の三日間でした。毎年の恒例です。
今年の箱根はとても見ていて面白かったです。一区で中央大学がぶっちぎりのトップに躍り出て、優勝候補の青山が10位、三冠を狙う国学院大は6位と出遅れ、駒沢大が離れた2位につけて、往路は中央で決まり、と、見ていました。ところがところが箱根には青学がトップでゴールしました。底力の差でしょうか。圧倒的な強さでした。こうなると復路も青学で決まりでした。見事な完全優勝の青学原監督の笑顔が限りなき自信に溢れていて、感服しました。最後の最後のドラマ、「天国と地獄」のドラマが大手町のゴール前で繰り広げられました。3/4のドラマ。かわいそうで見ていられませんでした。200数キロ走ってたったの7秒差で天国と地獄ですから、彼の選手の心の痛みを思うに、箱根駅伝のすごく残酷な一面を見たような気がしています。

令和7年の新年あけましておめでとうございます。

2025-01-01
皆様、新年明けましておめでとうございます。今年一年、皆様にとってより良き年になりますようにご祈念申し上げます。

思えば、昨年のこの時は大変なことが起こっていました。能登半島の大地震です。新年を迎えての喜びも楽しみも、一年の栄えある希望も、いっぺんに吹き飛んだ時です。あれから一年たったことになります。時が経つのはあっという間でも、復興の時は遅々たるようです。家族を亡くした人々の悲しみや家を失い仮説にお住いの皆様にとって、「良き年を迎えて」とは言い難く、鎮魂の元旦に合掌します。一日も早く、安心安全が戻りますように。

今年の漢字は「金」に!!

2024-12-13
今年の世相を表す漢字が「金」に決まりました。これで五度目だそうです。オリンピックの年や政治汚職の大事件があった年の傾向とか。
 「金」を「キン」と読めば、やはり金メダル。パリオリンピックの日本勢の金メダルラッシュには日本中で拍手喝采でしたから、妥当かもしれません。数ある金メダルの中でも、拙僧の個人的な意見として、女子やり投げの北口榛花選手を「この一個」に選びます。日本陸上界の歴史に刻むあの一投を投げた時の雄たけびと金メダルが確定して鳴らした鐘の音と満面の笑顔が今でも忘れられません。皆様にも、それぞれの「この一個」があることでしょうね。
 「金」を「カネ」と読めば、やはり自民党の裏金問題かな?。それとも大谷翔平選手のお金をパクって賭博に興じた水原一平氏の事かな?衆院選後俄かに脚光を浴びている103万円問題かな?「カネ」と読むとあまり言いことが出てこないのも、これも通例かも。
「キン」は光り輝く未来が見えるのに「カネ」には暗い地獄しか見えないからでしょうか。アスリートだけではなく、目的をもって努力している人は、みんな「金メダル」を目指して精進と苦労を重ねます。もうすぐ始まる箱根駅伝しかり、三度のMVPの大谷翔平選手しかり、立派な「金メダル」です。
「カネ」を目指してしまうと、魑魅魍魎の世界に迷い込み、道を踏み外してしまうのがオチです。少なくとも「カネ」に関しては「足るを知る」謙虚な向き合い方が無難なようです。今年もあと少し。先ずは今年無事で終われるように精進しましょう。

福田山 壽徳寺
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