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2018年のつぶやき

2018年のつぶやき

『災』い転じて『福』となす・・・か???

今年の世相を表す漢字に『災』が選ばれ、京都清水寺の森貫主が揮毫されました。『災』は『災害』の『災』とのことです。
顧みれば、七月の西日本豪雨や地震・台風と自然災害が相次ぎました。「今年もか」といい宅なるほど自然災害は毎年毎年の事で、日本列島のいたる場所で災害の傷跡が未だに残ったままです。
ご承知のとうり、自然災害の大きな要因は地球温暖化であり、年々進んでいるようです。温暖化の大きな要因が世界人類の生活環境の向上に在り、いわば温暖化は、生活の豊かさと環境破壊を相殺した結果ということになるようで、なんとも皮肉なものです。
化石燃料からの脱皮を進めようとした仏国のM大統領が苦境に立っていることを見ても、豊かさの享受を放棄することが、我々人間にとっていかに難しいことか分かりますし、かといって、さっさとパリ協定を離脱し、自国経済の発展を優先した米国のT大統領が正しく、先見の明があるとも思いません。
『災』は自然災害だけでなく『人災』でもあります。『人災』も近年多くなり、今年は特に悲惨な事件や事故が相次ぎ、一年中目にし、耳にしないことはなかった気がします。
『人災』は人と人の営みの中にあるわけで、それこそ一人ひとりの人間力や心のありようが大きな問題と思います。
心の中に『安心』を持っており、『仏や神の力』というものを信じ、『おかげさまで』という、他者への感謝の念を持って生きている人間は、決して加害者にはならないような気がします。
「命を戴いて、生かされて生きている」ことを承知できているかどうか。です。
来年は森貫主が『福』と揮毫できるような年が来て欲しいと思います。それでこそ『災』い転じて『福』となす。です。
一人ひとりの小さな「我慢」の積み重ねですね。

やっぱり決まったね!  『そだねー』

2018年の流行語大賞に、平昌冬季五輪女子カーリング銅メダルチームの『そだねー』が年間大賞に選ばれました。
拙僧のグリグリ二重丸大本命でしたので、”当然”の思いです。
半年以上前のオリンピックを改めて思い出し、感動した方が沢山いるだろうと思います。
カーリングにはじめて五輪メダルをもたらした功績が高いのは承知。「技術・テクニック・作戦・知恵比べ」を楽しませてもらいました。
見ているこちらは、ピリピリ、ハラハラするときにも、彼女たちはいとも簡単に 『そだねー』で乗り切ってしまいました。
キリキリと胃が痛む状態が続いていても、平然と『モグモグtime』。なんと逞しかったことか。
 
生きていく以上、上り坂・下り坂・まさか!(野村克也さん)がつき物です。どんな時にも『そだねー』と納得して『平常心』を心がけたいものです。

男の矜持それとも意地、プライド それとも我儘かな

永遠のスター ジュリーこと沢田研二さんが埼玉アリーナでのコンサートを集客人数の契約違反を理由にドタキャンしました。これを機に、あれやこれや、テレビも新聞でも世間が騒がしくなっています。さすがジュリー「腐っても鯛」(これは失礼ですね。ファンにはあやまります。)いつまでたってもスターです。
 
ドタキャンの理由は9000人の約束が7000人しか集まらなく、約束違反であったと。集まってくれたファンには申し訳ないが自分のプライドと意地がそのことを許せなかった。掻い摘んで書くとこのようかと。
 
数日後の大阪公園では1200人のコンサートを何事もなく済ませているわけで、小生には7000人の観客は決して少ないとは思えないのですが。
 
ジュリーのファンでもなく、コンサートにも行ったことがない、一第三者がとやかく言うものではないことは承知です。ファンやチケットを購入した客が判断することですから。
 
ただ、拙僧にはそれほどの矜持または意地あるいはプライドというものを持っているのか、改めて自分に問うてみました。
 
結果、拙僧では単なる我儘になりそうです。
さて、世の男性諸君!
あなたには、人や世間からバッシングを受けたとしても守り抜きたい『矜持』や『意地』や『プライド』を持っていますか?
きちんと示しますか?
 
 

暑い、暑いお盆でした。

お盆が終わったら、めっきりと秋らしくなって、明け方などは肌寒いくらいです。
今年のお盆は暑くて暑くて、汗だくでした。かなりしんどかったです。
ところで、みなさんはお盆のお墓参りはちゃんと済ませましたか。命を頂いて生きている限り、ご先祖はいるわけですからね。
西日本の豪雨災害の地域では、お盆どころではなっかたかもしれませんね。お墓も流され、仏壇も流され、ご先祖様もさぞ驚かれてことでしょうね。また、災害で亡くなられた御霊の新盆でしたが、改めて帰り来て何を思ったでしょうか?
一生懸命生きている”あなた”や”あなたたち”を見て、安心して黄泉に戻られたと思います。
『仏の外護の力』を受けて、また明日から精進しましょう。
明日は、誰にでも平等に来ます。大切なことは、その一日をどのように生きるかです。

鉄人は”心:やさしさ”の鉄人でもあった。

元広島東洋カープの鉄人 衣笠祥雄氏が亡くなりました。心からお悔やみ申し上げます。
ご逝去にあたり、朝のテレビも新聞も大きく取り上げていました。野球のことには門外漢ですが、巨人の選手でもないのに、読売新聞はスポーツ面の半紙、スポーツ報知は表紙・2面3面そして裏表紙二面の扱いですから、とてもすごい選手だったことが偲ばれます。そして、多くの野球ファンに愛されていた選手であることもわかりました。その中にたくさんのエピソードが語られていました。報知の一面のコピーは『歴代3位161死球 骨折しても休まない不屈の闘志』というのがありました。2215試合連続出場の世界記録を打ちたて、国民栄誉賞を受賞したことです。このエピソードは、元巨人の西本聖投手からデットボールを肩に受け、亀裂骨折をしていたにも関わらず、翌日の試合に代打で出場し、三球をフルスイングした件についてのコメントでした。
 
一球目のスイングは、野球の神様に
二球目のスイングは、自分のために
そして、三球目のスイングは、ボールをぶつけた西本君のために。
 
この話しを聞いていて、涙がポロポロ出てきて、久しぶりに心が震え涙していました。人間が持っている心の温かさに触れたからです。デットボールを受けても相手投手には左手で「大丈夫、大丈夫」と合図し、右手は「騒ぐな」とベンチを制する”鉄人”でした。
自分のことより他人のことを思いやる心。どのような道のり(職種)であっても頂に立った人間が持つ心の広さだけでなく、心の強さとやさしさです。
拙僧もかくありたいと日々精進します。
 

平常心 平常心   そだね~。

平昌オリンピックが無事閉幕しました。日本選手団の活躍に、感動し、涙し、(結果がすべてではないので、選手の方々には申し訳ないのですが)時にはがっかりしたこともありました。とにかくお疲れ様でした。
一つ一つの感動を思い出せばいろいろありますが、最後に銅メダルを取った”カー娘”でしょうか。とにかく明るい。いつも笑顔が絶えないチームでした。ピンチをチャンスに変えたのも、この穏やかな心のあり方がひとつの要因のような気がします。
”そだね~”が流行語になりそうですよ。
 
人生の大舞台においても、日々 ”そだね~” と生きてゆきたいものです。

箱根の復路は地獄への参道か?

今年も元日の「ニューイヤー駅伝」二日三日は「箱根駅伝」を見ながら新年をスタートしました。
「ニューイヤー駅伝」は旭化成が連覇しました。群馬県を走るとはいえ太田市桐生市とは隣同士。走る道路や渡る橋を知っているがゆえに思わず見入ってしまいます。
「箱根駅伝」は青山学院が総合四連覇でした。往路優勝の東洋大は準優勝。三位早大と大方の予想どうりでしょうか。
この二日間テレビに見入った方が多かったと思います。まさに喜怒哀楽。ハラハラドキドキ。人生の縮図を見させられているようです。
いろいろと予想外の展開があったにしても、往路はそれなりに落ち着いて見ていられました。大変なのは復路です。それぞれの大学の目的が微妙に違っており、そのアヤが織り成すドラマが壮絶だからでしょうか。
はじめから優勝を狙っているのは数大学でしょう。往路の結果を受け上位(できれば表彰台、悪くとも五位)入賞狙いの数大学。大方は来年のシード権狙いか。それぞれがそれぞれの目的を持って箱根をスタートし、鎬を削るのがするのが復路のようです。
結果、大願成就できたチームは満足し、他は悲壮感漂うゴールになっていました。特に準優勝の東洋大とシード落ちした駒沢大は見ていてかわいそうなくらいでした。
競争である限り結果がすべてなことは承知ですが、まずは苦悶苦闘の中、走りきった選手たちを褒めてあげたい気持ちです。
『二位ではダメなんですか?』そう言った大臣がいたではないですか。『敗戦の将、兵を語らず』というのに、涙ながらに”侘び”ていた選手たちは、いったい誰に”何”を”詫び”ていたのでしょうか?ふがいなかった自分自身に対してならそこはこらえて飲み込むところでしょう。
テレビに映った姿があまりにも悲壮で惨めでかわいそうになってしまいました。日本人の心には「伝統を引き継ぎ伝統を重んじる」ことへの厳しさがあります。個の優劣や劣敗への厳しい評価もありますが、その反面「判官びいき」という一面があり「捲土重来」を期して待つ、奥深さがあるはずです。
改めて選手の皆さん、スタッフ関係者の皆さんに感謝いたします。素敵な感動をありがとう。  2018.01.05

ここ掘れワンワン

皆様、明けましておめでとうございます。お健やかに新年をお迎えになられたこととお祝い申し上げます。
昨年は、あっという間に過ぎてしまった感があります。昨年というか、ここ二年間があっという間でした。
いろいろと溜まっていた仕事も片付けも思っていたほどできずに、道半ばでした。それなりに頑張ったつもりでしたが、こんなもんでしょうか。やれやれです。この分では、今年もボチボチになりそうです。
ゆっくり”亀”のごとく、一歩一歩また一歩でしょうか。
 
さて、今年は「戌歳」です。花咲か爺さんになったつもりで、『ここ掘れワンワン』。小さなことも見逃さず、小さな声も聞き漏らさずにしっかりと「宝物」を掘り当てたいものです。ご精進ください。
 
2018.01.02

福田山 壽徳寺
〒326-0322
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