嘉元元年創建 臨済宗 福田山 壽徳寺

 
   
梅の花一輪
[梅の花一輪]
春在枝頭已十分(春は枝頭に在りて已に十分)

春を求めて野山を歩き回ってもそれらしき風情に出くわさなかった。

疲れて家に帰って見ると軒先の梅の枝先に一輪の花びらが・・・ なんだ、わざわざ探しに行かなくとも、已に春が来ているではないか。 というような意味の禅語です。

季節だけではないですよ。物事にはすべて兆しがあるものです。
良い事も、悪いことにも。人間関係も同じです。親子でも、兄弟でも。 上司とでも、友人とでも。

見逃さずにしっかりとつかまえたいものです。
 
梅の実
[梅の実]
一華開五葉 結果自然成
(一華五葉を開く 結果は自然に成る)


花が咲けば、自然に実が成る。という意味です。

結果が全てとばかり、 あまりにも結果ばかり求めて、肝心な 「己の花を咲かす」 ことを忘れていませんか。

すがすがしい緑色の実が大きくなってきました。 梅雨が明けると収穫です。 梅酒、梅ジュース、梅ジャム、酢に漬けたカリカリ梅。 多種多様に利用できます。

私は、梅の砂糖煮を作ります。 夏に冷やしていただきます。草取りに汗した後の清涼の一粒です。 そして、いつも思うのです。 わたしにもこれほどの使い道があるのだろうかと。 わたしはこれほど役に立っているのだろうかと。
   
庭のあちこちに野草が色とりどりに咲いています。ホタルブクロの紫、ドクダミの白、ショウマの赤、露草の群青、ハンゲショウの白。みんな一生懸命咲いています。とっても地味だけど、しっかり自己主張しています。負けるわけにはいかない。そんな感じがします。

   
キンモクセイ
早起きは三文の得

まだ明けきらぬ早朝。凛とした空気が張り詰める境内になんとも言えぬ香気がたち込めています。今が盛りの「木犀」の香りです。
境内には、金木犀と銀木犀があります。思いっきり深呼吸して、香りを胸いっぱいに吸い込むと、なにか素敵な朝を独り占めしたようで、とても幸せな気分です。

こんな時には天空から、「鳶色の瞳の天女が銀色の翼の馬に乗って舞い降りて来る」ことになっています。朝早く起きた人だけが天女に会える幸せを得るというわけです。やがて日が昇ると気温の上昇とともに香気も拡散してしまいます。ホントに短い時のことです。

秋の夜長も捨てがたいものがありますが、この季節こそ朝早く起きる価値がありそうです。
   
コスモス
秋桜(コスモス)  

ピンク、濃い目のピンク、白、黄、色とりどりのコスモスが満開です。 秋の深まりを感じます。

秋の花のコスモスは、とっても楚々として可憐です。しかしとっても強い。 花に似合わず、とっても太い茎とすごい根っこを持っています。風に倒されても、地面に着いた茎から根が伸びて、枝が持ち上がってきます。 

生きることへ、ものすごいエネルギーを感じます。

見えないところで必死に戦い、生きていながらも、人には穏やかな美しい顔を見せる。たいしたことがなかった顔で咲いている。 我々も見習いたいですね。
   
銀杏
金色の葉吹雪  

今年は暖冬のせいか、ようやく庭の銀杏が黄色に染まりました。見事な金色の景色です。欅や楓の赤色も素晴らしいが、銀杏の輝くような金色もとっても映えて素敵です。  

これから毎日ハラハラと、時には風に舞って一面が黄色の絨毯を敷き詰めたごとく、時間をかけて散ってゆきます。  

これから毎朝の掃除が大変です。片付けに大汗かいてしまいます。知っていますか?銀杏の葉って燃えないんです。水分が多くてボテッとしています。  

庭掃きしながらいつも思います。  
俺も、煩悩や悩みや苦しみや悲しみなどをいっぱい抱え込んで、少しばかりの楽しい思い出とともに蓄えて蓄えて、いったいどこに入るんだよ?と思うほど蓄えているのに、銀杏と違うところは、それらが茶色く色あせているにもかかわらず、風に舞って散らせないことかな。
さっさとリセットしたいな。

福田山 壽徳寺
〒326-0322
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TEL.0284-71-9130
FAX.0284-71-6183

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