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壽徳寺は、山号を福田山(ふくでんさん)と称し、鎌倉時代の嘉元元年(1303)に創建されました。平成25年(2013)で創建710年になりました。宗派は禅宗の中の臨済宗です。本山は鎌倉の建長寺です。
ご存知のように、建長寺は、お釈迦様の正法を受け継いだ初祖「達磨大師」から宗祖「臨済禅師」さらに開山「大覚禅師(蘭渓道隆らんけいどうりゅう)」へと伝わった禅宗の大本山です。建長5年(1253年)に、北条時頼公が建立した、わが国最初の禅寺です。
壽徳寺は建長寺創建からちょうど50年後に創建されたことになります。
壽徳寺の歴代和尚からは、近代になって2人の大本山建長寺宗務総長を輩出しています。24世有隣和尚と27世寛邦和尚の2人です。なお、25世元直和尚も建長寺の参事を勤めるほどの高僧でした。
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壽徳寺は、開創当時から大伽藍を擁していたようですが、寛永15年(1638年)2月に災害のために焼失し、天明時代(1780年代)に再建されました。このような災害や火災が二度と起こらないように、「鎮守と泰平」を懇願して境内に大仏が建立されました。寛政10年(1798年)のことです。大仏様は、壽徳寺の法灯を守り、人々の安泰と平和を願い、今も本堂前に鎮座しております。しかし、再び大正5年(1916年)7月に落雷のため全焼しています。
25世元直和尚の代に本堂を再建し、27世寛邦和尚の代になり、庫裏を新築し客殿を建設し、さらに平成3年(1991年)には大本堂を新築し、大いに旧観を復しました。28世有節和尚の代になり、平成16年(2004年)に山門を新築しました。平成17年(2005年)には合祀廟を建立し、現在に至っております。
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