師走を迎えても暖かく、『今年も暖冬だな』っと思っていたら、急に大寒波が来襲して真冬の寒さになりました。おやおや、年末は大変かなって、水道のカバーをかけたり大変でした。ところが年末は穏やかで暖かい日が続き、お墓の掃除や本堂掃除が楽でした。

新型コロナウイルスが原因の肺炎が中国武漢で発見されてから、早一年になります。日本ではクルーズ船の騒動からですが、とりあえずお盆が過ぎれば・・・、秋のお彼岸頃には・・・、そのうち何とか治まるだろうという安易な気持ちがなかったかと問われれば、拙僧、正直楽観していました。ところが初冬を迎え、巷間では益々猛威をふるい終息の気配など全くありません。足利、佐野近在でもクラスターが発生し、急に脅威を感じております。今年は　　コロナウイルスに叩きのめされた一年になりました。

月旅行が現実になろうとしてきた此の時代にあって、目に見えないウイルスに翻弄され、世界中が右往左往しています。まだまだ人間は弱い生き物であることの証明です。

個人の自由や裁量が大切にされすぎて、他との関わりが薄くなっている昨今ですが、改めてひとりでは生きてゆけないことを教えてもらったようです。『三密』は避けても、人と人の絆である『心の密』はしっかりとしておきたいものです。戴いて生きているこの命は、過去何世代にも渡り、幾たびの危機を乗り越え、お父さんとお母さんの力を得て産み落とされた命です。生かされて生きていることに感謝しなければなりません。

また、医療従事者の方々には、本当に感謝です。大変なご苦労とご尽力に感謝です。今まで『当たり前』と、『当然」と思っていたことが、実はとても恵まれたありがたいことだったのです。改めて感謝です。

来年がみなさまにとって良い一年になりますように皆々様のご健勝とご健康を御祈念申し上げます。