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『和尚のつぶやき』 更新情報

『猫の黒塀』
2023-01-11
本日(1月11日)の読売新聞「編集手帳」に、絵本作家 東君平さんの『猫の黒塀』という作品が引用されていました。その中の詩の一節を読んでドキリとしました。
/クロベイは拾われて助かった/クロベイは命をかけて可愛くなった/確かにクロベイはあの時/命を掛けてないていた/
我が家にも、迷い猫がいます。三、四年前の四月末のこと。まだ寒い朝でした。庭を掃除をしていると、どこからか、微かな鳴き声が聞こえました。気になって探してみると、声の主は痩せ衰えたガリガリの三毛の子猫でした。植え込みの中から、ヨタヨタと歩いてきて、拙僧の足元で必死に声を絞ってなくのです。結局は、家族の賛成もあり我が家の一員となり、今では我が家の「女王陛下(雌猫でした)」です。名前は『チャピ』といいます。たまに帰ってくる子供たちの本心は、「チャピに会いたい」が本音のようです。

「編集手帳」を読んで改めて思いました。
そうか  /あの時/お前は/必死で命を掛けて/ないていたんだ/  と。
そして /だから/こんなに可愛くなったんだ/  と。 
いまでは逆に感謝しています。「よく我が家を選んでくれたね」と。

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